ヤマトタケルの言挙げ(ことあげ)

自分の思ったことを、はっきり口に出すことを言挙げと言います。

ヤマトタケルが亡くなった原因の1つに、伊吹山の神に言挙げをしてしまったことがあります。

ヤマトタケルは各地の神々の討伐を行っていて、最後に、伊吹山の神を退治に行きます。
タケルが、伊吹山を登っていると、白猪が現れ、タケルは白猪を山の神の使いと思い、
神を退治したあと、お前も殺してやろうと言挙げします。

しかし、その白猪が伊吹山の神でした。

言挙げは、正しければ、その通りの結果に、間違っていれば反対の結果が出てしまうと言われています。

ヤマトタケルは伊吹山の神に敗れ、ヤマトの国に帰る途中、能褒野(のぼの、現在の三重県あたり)で亡くなりました。

この言挙げの文化は、現代の日本人にも受け継がれていて、日本人は思った事でも口にしません。
これは、もし間違っていたら恥ずかしいと思う人が多いからかもしれませんが、
もしかすると、間違った言挙げをすると、自分の身に災いが降りかかってくることを、
日本人が、潜在的に知っているのかもしれません。

また、言霊(ことだま)という言葉もあります。

言霊とは、自分の思ったことを、そのまま言うのではなく、一旦、心の中で良い言葉に置き換えて発します。

全ての言葉は、言霊になるので、厳密には心の中で置き換えしなくても言霊になるのですが、
良い言霊を発していいると、良い事が起こり、悪い言霊を発していると、悪い事が起こります。

言挙げとは、言霊の中で、より注意すべき行動の1つです。

少し不思議な話に聞こえますが、よく考えると、本当にその通りで、人間心理をついています。

もし、あなたが営業マンだったとして、ある会社に商品を売りに行きます。
しかし、途中のコンビニで、その会社の社長と知らず、不遜な態度を社長にとっていたとしたら、
きっと、あなたの商品は買ってもらえませんよね。

人は何かしらお金を稼いで(人の役に立って)生活をしています。
ですが、お金を稼ぐ以外のところでも、実は繋がりがあります。

日頃の振る舞いを考えさせられる、古事記のエピソードでした。

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