鹿児島県の最北端「獅子島」は「化石の島」と呼ばれていることを知っていますか?

今回は鹿児島県最北端にある「獅子島」について調べてみました。

概要

獅子島は八代海に浮かぶ離島。位置的には熊本県に含まれますが、鹿児島県の島。室町時代には肥後(熊本)の領地でしたが、永禄8年(1565年)の島津氏との領地争いに負け、以来薩摩(鹿児島)のものとなり、鹿児島県最北端の地ということになりました。

島名は薩摩の領地になる前にこの島を治めていた獅子谷七郎という武将の名から来ているそうです。島の最高峰は七郎山(しちろざん)(393m)と呼ばれています。

獅子島や熊本県の御所浦周辺は2億年から1億年前に隆起したもの。古い地層や海岸の石からアンモナイトや珍しい貝の化石が見つかっています。化石と言えば御所浦島か獅子島だと言われるほどです。

雲仙天草国立公園に含まれ、周囲の景色は「薩摩松島」と呼ばれる。七郎山や天道山(360m)に登れば、織りなす島々の景色を一望できます。

漁業が盛んでブリ・タイ・ヒラメなどの養殖。農業はみかん栽培が主で甘夏みかん、デコポンなどがあります。

獅子島の化石について

貝の化石

島のあちこちに約一億年前、白亜紀の地層が露出し、さまざまな化石を見ることが出来ます。特に「トリゴニア(三角貝)」と呼ばれる海に棲んでいた二枚貝の仲間や、巻き貝の化石が多くみられます。

アンモナイト

獅子島ではアンモナイトが発見されることがあります。アンモナイトは白亜紀の属する「中生代」よりさらに古い「古生代」に姿を現し、3億5千万年もの間地球上に棲息しましたが、白亜紀末に絶滅してしまいました。ゴツゴツとした殻は巻き貝のようですが、実は貝の仲間ではなく、オウム貝と同じ頭足綱と呼ばれる仲間です。

貨幣石(ヌムリテス)

コインのような形が特徴的な貨幣石は有孔虫の仲間。新生代第三紀と呼ばれる比較的新しい時期に姿を現しましたが、ほどなく絶滅しました。日本では天草地域の他に小笠原諸島や南西諸島でわずかに発見される貴重な化石です。獅子島では北丹の岬でわずかに発見されます。

クビナガリュウ

2008年、獅子島幣串の海岸付近でエラスモサウルスと呼ばれる種類のクビナガリュウの左下あごが発見され話題になりました。化石は長さ10.8㎝、高さ2.6㎝で、同時に歯の化石も発見されました。2004年にも脊椎の化石が発見されていたことから、獅子島の化石は良い保存状態であることがわかります。この化石は発見者のアマチュア化石ハンターの名前を取り、サツマウツノミヤリュウと名付けられました。クビナガリュウは海中に住む大型の爬虫類。体長約6メートルはあったと考えられています。

※獅子島の化石について紹介し、手軽に観察・収集体験ができる小さな化石観察パークが開設されました。パーク内の体験コーナーでお気に入りの化石を見つけたら、1個だけお持ち帰り可能です。

化石の島「獅子島」詳細

住所:鹿児島県出水郡長島町獅子島

面積:17.05㎢  周囲:36.5㎞ 人口:757人

アクセス

「天長フェリー」諸浦島・諸浦港→片側(かたそば)港(20分)

中田港(天草下島)→片側港(30分)

「波戸汽船」出水市・米ノ津(こめのつ)港→片側港(1時間30分)

「山坂汽船」長島・宮之浦港→幣串港(20分)

港に着くとクビナガリュウの像が目に付くと思います。片側の古生物モニュメントとして、クビナガリュウは高さ3.5メートル、全長6.6メートルの巨大なものです。化石からクビナガリュウの実物大を想定して作られたそうです。横に添えられたアンモナイト化石はこれほど大きなものではありませんが、これからさまざま化石が発見されることを願って作られたモニュメント。すでに獅子島のシンボルになっています。ちなみにモニュメントは本格的なブロンズ像で、本場富山県高岡市で作られたそうです。

化石観測のルール

・化石は持ち帰らず、観測する程度にしましょう。

・拾ったり、動かした石は、路上に散らかさないようにしましょう

・むやみにハンマーでたたいたり、必要以上に岩石を砕かないようにしましょう。

・危険な場所や私有地への立ち入りはやめましょう。

化石に興味のある方は是非一度「獅子島」探検をされてみてはいかがでしょうか?

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