マンガ制作と会計処理 =前編=

マンガを電子書籍として販売するとソフトウェアとなり、無形固定資産になるという話を聞き、私なりに調べてみました。

そもそも無形固定資産になるとは、どうゆうことかというと、
制作に掛かった人件費を、費用として計上できません。
制作にかかった費用は、3年で減価償却することになります。
※減価償却とは何年かで分割して費用とする(経理上の分割払いみたいなものです)

さて、問題は電気書籍(小説・マンガ)などがソフトウェアであるかどうか?ですが、
ソフトウェアの定義は、コンピューターに一定の仕事を行わせるためのプログラムの事です。写真や音楽、小説、マンガは、ただのデータでソフトウェア(プログラム)ではありません。

なぜ、そのただのデータがソフトウェアだという話が出てくるのか?
国税庁のホームページで調べてみました。

すると、ソフトウェアの項目の中に、
・複写して販売するための原本
・その他のもの
・開発研究のもの

上記のように、ソフトウェアの内訳として3つに区分されていました。

つまり、電気書籍は複写して販売するための原本だから、ソフトウェアだと言っているようですが、そもそもソフトウェア(プログラム)の内訳として、上記の3つが存在していて、ソフトウェアではないものに、上記の3つが適用されるはずはありません。

もし、「複写して販売するための原本」に当てはまるものが、すべてソフトウェアというのならば、コピー機でコピー出来るものは、すべてソフトウェアになってしまいますし、次の、「その他のもの」を当てはめると、世の中のすべてのものがソフトウェアになります。

根本的な間違いの原因は、デジタルデータは、すべてソフトウェアだと思っている
知識の不足によるところが多いと思われます。

最近は、写真も音楽もデジタルデータが主流で、これをソフトウェアだと言うのは、さすがに無理があると思います。

※広義のハードとソフトに分けると、確かにソフトですが、公認会計士協会による
「研究開発費及びソフトウェアの会計処理に関する実務指針」を参考にすると無理があります。
参考:http://www.hp.jicpa.or.jp/specialized_field/files/2-11-12-2-20110704.pdf

また、ネットで販売する仕組みは確かにソフトウェアですが、それを作っているのは、Amazonなどの販売サイトで、小説やマンガなどの制作側は、その販売サイトを利用しているだけです。

これで、電子書籍(小説・マンガ)がソフトウェアではないことが理解できたと思います。

これで、かかった費用は、すべて経費として処理できると思ったのですが、別な問題が発生しました。

その話は、また次回。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする